毛ガニ

分かれば簡単!毛ガニを美味しく食べるための手軽なむき方

毛ガニの箱詰め

タラバガニはカニミソを食べることは少ないものの、ズワイガニや毛ガニは濃厚なカニミソを楽しみにしている人がたくさんいるほど人気の種類。
お酒の肴としてはもちろん、日本酒を入れて甲羅酒を楽しみたくてわざわざ毛ガニを食べる人もいるぐらいですが、むき方を失敗してしまうと肝心のカニミソをこぼす可能性があるから慣れていないと不安もありますね。
美味しく食べるのはもちろん、無駄なく手軽に食べるためにも毛ガニを上手に剥く方法を知っていると安心です。
毛ガニが美味しいのは分かっていても、毛が邪魔だからズワイガニばかり食べていた人も実は簡単なので大丈夫。
美味しく毛ガニを満喫する際にポイントとなる、簡単なむき方について解説します。

ハサミで簡単!毛ガニのむき方は覚えてしまえばすぐ終わる

毛ガニを剥くと言っても、むき方に難しい部分はありません。
ただし、毛蟹と言うぐらいですから、殻の周囲には毛があるため、素手で取り扱うと痛い場合もあるので注意すること。
タラバガニのように甲羅が硬くて大変ということは無いため素手のままでも作業は出来ますが、軍手などを着用した方が痛くないので殻むきがスムーズに進みます。

用意するものはキッチンバサミがおすすめで、ハサミならばあまりカニをさばくのに慣れていない人でも簡単に剥くことが出来ます。
包丁を使って剥くことも出来ますが、料理人のようなプロでないなら無理をせずにキッチンバサミを使った方が簡単。
冷凍毛ガニを購入した場合は、剥く前にしっかりと解凍しておくことがポイントです。

①お腹を上に向けて脚と爪を胴体から切り離す

毛ガニは甲羅側を下にして、お腹側を上にして置きます。
脚と爪の部分は胴体との付け根部分にある関節を切ることで、柔らかいから女性でも簡単に切り離すことが可能です。
キッチンバサミで順々に脚8本と爪2本を切り離したら第一段階終了。

②ふんどしを取り外して甲羅を外す

お腹側にある三角形のふんどし(前かけ)と呼ばれる部分に指をいれ、持ち上げてそのまま取り外します。
ふんどしがあった場所に指をかけることで、甲羅(背中部分)とお腹側を分離しやすくなるので、お腹の部位を持ち上げるようにして甲羅も取り外します。

ここに重要な注意点があり、甲羅は大事なカニミソが付いている部分です!
そのためお腹側を上に向けた状態で剥くことがとても大切であり、力を入れようとして持ち上げたり、逆にしてしまうとせっかくのカニミソをこぼすから失敗しないように注意。
常に甲羅側を下にしながらお腹側を持ち上げるようにして外すことが、カニミソをこぼさずに捌くポイントです。

③美味しいカニミソをまとめる

カニミソは甲羅側にたくさんありますが、お腹側にも残っている場合があります。
せっかくの限られたカニミソを存分に味わうためにも、忘れずにこの段階でスプーンなどを使ってカニミソを甲羅側に移しておくこと。

④胴体を切り分けて身を取り出す

カニミソを取り除いた胴体側に関しては、ひらひらした邪魔なエラの部分をハサミで切り取り、後は思い切って中央から左右に切り分けます。
この時はキッチンバサミよりも包丁の方が簡単かもしれませんが、少しずつ切っていけばハサミでも大丈夫です。

次に左右に分かれた胴体部分を更に2枚に切り分けます。
前後に切り分けるのではなく背中側とお腹側の2枚に切り分けるため、脚の付いていた部分の空洞に順番にハサミを入れて切り繋いでいくとスムーズに出来るから大丈夫。
こうやって2枚に切り分けると(左右合計4枚)身がむき出しになり簡単に取り出せるので、身を取り出したら第4工程終了です。

⑤脚の部分から身を取り出す

最初に各足の身のない先端部分をハサミで切り取り、この後の作業で痛い思いをしないように準備。
脚の部分は切り離した関節の穴から殻の中にハサミの片刃を入れて切り進む方法もありますが、簡単でおすすめなのは外側を切る方法です。

毛ガニの脚の形を見ると、まっすぐな側と曲がっている側があるので、曲がっている側一辺をハサミで切り取ってしまいます。
そうすることで小さな穴からハサミを入れていく手間もかからず、曲がった側ならハサミの刃もかかりやすいので簡単に脚の殻を剥くことが可能に。
切り落とした隙間部分から指を入れて開くことで、太い脚も小さい脚も同じように簡単に脚肉の身を殻から取り出せます。

⑥爪は半分に切ると身が取りやすい

爪の部分は普通に殻の部分にハサミを入れて、半分に切り分けてから身を取り出す方法がおすすめです。
爪は数も少なく太いため、普通にキッチンバサミを使って殻を切り開いて身を取り出す方法で無理なく済ませます。

以上、毛ガニは毛が痛いなど食べるまでが面倒な印象かもしれませんが、実はむき方を知っていれば簡単に身を取り出せるから大丈夫。
カニミソをこぼさないように注意していれば、他の工程では難しい部分はありません。
取り出した身は甘くて美味しいので、そのまま食べても良いですしカニ飯などにしても堪能することが出来ます。

丁度良いサイズの毛ガニを購入すると剥きやすい

毛ガニはタラバガニのようなサイズ感を楽しむかにとは違って、スーパーなどでは小ぶりなサイズもよく売られています。
ですが小さければそれだけ剥くときに細かい作業になりますし、入っているカニ味噌の量も減るので、出来ればカニ通販サイトなどで少し大きめの毛ガニをお取り寄せする方がおすすめです。
サイズが大きければ身の量も多くなりますし、剥きやすくなるメリットも。

カニ通販サイトの北海道地場の味では、360g前後~1.4kg前後まで、10サイズから選んで毛ガニを注文することが出来るから便利です。
サイズによって1杯当たりの販売価格が違ってきますが、手頃なサイズと値段の毛ガニを選んで注文できるから無駄がありません。
他の通販サイトでは2~3サイズに分かれた商品から選べるだけということも多く、大きさと値段のバランスを考えて注文できるからおすすめです。

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